帯広平原通りを中心とした

帯広商店街物語

7.新名称は平原通り商店会

 昭和8年から「銀座通り商店会」としてメーンストリートの地位を守り抜いてきたが、23年4月から「帯広銀座商店街」と改め、会長には寺西鑛一が就任した。
 寺西は昭和16年、現在地の西2条南9丁目で大丸薬局を開設した。39年から帯広市商店街連合会長、50年から平成2年まで帯広市商店街振興組合連合会理事長として商店街の近代化、組織化に力を注いできた帯広経済界のリーダーとなる。平成4年の帯広市開基110年・市制施行60年記念式典では帯広市功労者表彰を受けている。

 時代は高度経済成長の波に乗って右肩上がりに伸び、東京オリンピック景気に沸く39年2月、帯広銀座商店街は思い切った振興プランを立ち上げた。その第一弾が「銀座」の改名であった。そのきっかけは前年、帯広を訪れた商店街づくりの権威者からのひとつの提案がきっかけだった。「日本全国どこにでもある銀座の名前をやめて、もっと郷土色豊かな名前を付けてはどうでしょう」。
 さっそく新聞が取り上げ、広く十勝の住民に公募したところ、実に1,000通の応募があった。審査では「二条平原通り」「二条通り」「十勝名店街」「十勝通り」「平原通り」「二条銀座」に絞り込み、慎重な審査の結果最終的に新名称を「平原通り」と決めた。「平原通り」に応募した11人を抽選、帯広信用金庫勤務の杉山安長を入選とし、賞金3万円が贈られた。
 また、これを記念して3月には「平原通り新名記念連合福引大売出し」を10日間にわたって実施した。
 特賞5本は東京オリンピック空路招待という豪華なものであった。
 新名称を記念した祝賀会は3月22日、坂本ビルで開催され、寺西会長は「この平原通りこそ日本一。
 十勝の大平原にふさわしい新呼称名と思います。 私ども商店街は十勝の中心街に恥じぬよう結束を固め、近代センスにマッチした明るく、楽しくお買い物ができる通りを目指します」と決意を述べた。                                                     

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